今年後半、タクシーが捕まりやすくなる!?

◆ドコモや東京無線が実験「空車を減らせ!」

みなさん、AIタクシーはご存知ですよね?

2月中旬、NTTドコモと東京無線が手掛ける「AIタクシー」がベールを脱ぎました。

AIタクシーとは文字どおり、人工知能(AI)を用いたタクシーのこと。

車内の専用タブレットに表示されるのは、向こう30分以内のタクシーを待っている客の人数です。

「今から30分後、〇〇地域でタクシーを走らせれば、効率よく客を拾うことができる」。

そんな需要をリアルタイムで予測できるタクシーが、近く実用化されそうなのです。

タクシー会社と利用者の双方にメリットがあるAIタクシー。

 

東京無線によると、昨年12月の営業車両の走行距離は2814万キロメートル。

空車走行はそのうちの1554万キロメートルで、過半距離を占めました。

空車で走る時間を減らすことは、収益性を高めると同時に地球環境に優しいです。

もちろん、乗客にとっても待ち時間の短縮につながるメリットがあります。

 

◆客待ちの人数が「見える化」された!

2016年5月、ドコモ、東京無線協同組合、富士通、富士通テンの4社が共同でAIタクシーの実証実験を開始すると発表しました。

タブレットにはタクシーを待っている人数やどちら側の車線が客待ちが多いかといった情報が矢印で示されます。

ドコモの携帯電話ネットワークから得られる人口統計と、東京無線によるタクシー運行データが移動需要の予測元になっています。

これらをNTTグループの人工知能「COREVO(コレボ)」を活用して処理することで、需要を予測しています。

 

実証実験に参加した運転手の声:「世田谷の住宅街を走っていたときに、なぜこの時間にこの地域が高需要地域なのかとその地域に向かったら、手を挙げてタクシー待ちをしている人がいて、驚いた」

 

東京無線によれば、実験開始前と開始直後の比較で、12台の1日当たりの平均売り上げは、全タクシー運転手1万640人の平均よりも2223円高かったといいます。

 

タクシーが一部地域に集中したら、どうする?

今後の課題点として、カーナビと需要予測のタブレットを統一することに加え、音声などで高需要の地域を運転手に教える仕組みの開発も、使い勝手を高めるうえで重要になります。

また、この仕組みが多く利用されるようになれば、タクシーが高需要地域に殺到するおそれもあります。

それをどう回避するかは、現状明確な答えはありません。

AIタクシーは残された課題を解決し、早期に実用化にこぎ着けることができるのでしょうか。